古志会員による一句鑑賞

青々となびいていた田んぼが、やがて黄金色に輝く。新米を収穫できた喜びと安堵はとても大きいはずだ。「かすか」なのは、きっと新米の香りだろう。蕪村が「新米にまだ草の実の匂ひかな」と詠んだ、その匂いをかぐと、じんわりと喜びが湧 […]

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§2940 · 10月 16, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


秋風に揺れる破蓮の一群はあわれを誘う。刀折れ矢尽きた落武者のようだ。そんな破蓮を見ていても舞台のせりふが口をつく。片時も舞台を忘れない名優は奇行も多いと言われる由縁だ。歌舞伎界に一時代を築いた初代吉右衛門。舞台と同じくら […]

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§2966 · 10月 15, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


もし子にこう言って泣かれたら、何と言うだろうか。子に難しいことを言っても仕方がないし、泣いても仕方がないとも言えない。かといって、器に水をはり、そこに月を映すなどといったことをわざわざするとも思えない。せいぜい、「とって […]

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§2755 · 10月 14, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


掲句の景色は、どこか懐かしく、またもの淋しく、そしてほのかに美しい。 晩秋の何気ないひと時を描いているだけだが、蕪村のその卓越した俳句的技巧によって、読者は一句のなかにいつまでも心地よく佇んでいることができる。遠近法を駆 […]

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§2972 · 10月 13, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


山の頂に来ると、秋風が一面に吹き渡っている。 ふと、足を止めると、風になびく野菊が目に入る。風に耐えているような野菊の可憐さが愛おしい。(斉藤真知子) 出典:『花影』

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§2963 · 10月 12, 2011 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·