古志会員による一句鑑賞

青々となびいていた田んぼが、やがて黄金色に輝く。新米を収穫できた喜びと安堵はとても大きいはずだ。「かすか」なのは、きっと新米の香りだろう。蕪村が「新米にまだ草の実の匂ひかな」と詠んだ、その匂いをかぐと、じんわりと喜びが湧いてくる。(藤原智子)
出典:『百戸の谿』

§2940 · 10月 16, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

Leave a Reply