古志会員による一句鑑賞

昭和28年の春、作者は橋本鶏二とともに雲仙・長崎を旅した。切支丹遺跡を経めぐる途上、若草に包まれて日ざしの中に点在する礎石を目にしたのだ。古人の営みへの慕情。何を成し遂げたか、ではなく、何を成そうとしたか、と振り返る作者のあたたかな人間性が感じられる。(渡辺竜樹)
出典:『荊冠』

§3663 · 3月 22, 2012 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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