古志会員による一句鑑賞

この字余りで読みにくい句に出会った時はなんとも驚いたが、誰もが一度は目にした風景であり、それが頭に浮かび上がると忘れられない句となる。お伽の国に迷い込んだような錯覚をもつのは、針があっちこっちを指した沢山の時計ばかりでなく、季語の力が大きい。 (岩井善子)
出典:『久保田万太郎句集』

§3630 · 3月 24, 2012 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

1 Comment to “時計屋の時計春の夜どれがほんと  久保田万太郎”

  1. ももっこうの父 より:

    永井龍男さんの小説に、あったのを覚えているのですが、はてさてどの小説だったかと…。句につながるところがあります。

Leave a Reply