編物は手元に意識が集中する。一心不乱という感じで編針を動かしていく。それがあまりに疾いので圧倒されて寄りがたい。よほど急いで仕上げる必要があるのか、それとも何か忘れたい事があるのか。あれこれ読み手の想像力を喚起する。(木 […]
作者は脊椎カリエスを長く患った人。琴のある部屋で寝起きしている。小さな床の間のある座敷かもしれない。冬の日差しが障子越に差し込んで、琴を明るく照らし出す。この「琴の丈」は健常な人には見えない。(北側松太) 出典:『未明音 […]
「はっとした驚き」。これが俳句には欠かせない。掲句はまさに「はっとした驚き」の句。そして「日向ぼこ」からかなりの時間が経過していると考えられる。例えば、「日向ぼこしてゐるうちに落葉舞ひ」(高浜年尾)。ゆったりとした時間と […]
絶望的な恐怖や不安の中では、ほんの小さな明かりが希望のように感じられる、真っ暗と、ほとんど真っ暗とでは、似ていても全く異なる。このランプほど小さくても、ほんの少しの希望があれば、明日を想う事ができる。(西村麒麟) 出典: […]
障子貼るは秋の季語で障子は冬の季語。この二つからも季語がいかに生活に根ざしたもであるかわかる。真っ白な障子に貼り替え、日差しの少ないこの時期を少しでも明るく過ごそうとした、昔の人の知恵。すっと背筋の伸びた、冬の朝のすがす […]