明日は二十四節気の一つ、冬至の節入りの日である。冬至に柚子湯に入ると風邪をひかないといわれるのは、冬至は「湯治」、柚子は「融通が利く」という語呂合わせにちなむとされるが、もともとは、「一陽来復(ここから陽が戻り始めるとい […]
「寒鯉や」で切れているが、寒鯉が泥のようにしずんでいる、という句意。「寒鯉や」と切ったたことで「泥」が強調され、その「泥」の中に春への息吹が含まれているように感じた。寒鯉も泥も今は水底に沈んでいるが、水が温む頃になれば水 […]
囲炉裏にくべた大きな榾は淡い炎に包まれる。榾の赤色は幽かに強弱を繰り返す。掲句「うずくまる」は、母親のお腹の中にいる赤ん坊の鼓動を想像させる。命を得た「大榾」に、心が温まる一句である。(大塚哲也)
蓮根はハスの地下茎。水を張った入れ物に、薄く輪切りにされた白い蓮根が水に身をまかすように晒されている。空気に触れると黒くなるので、水に晒すのは料理の鉄則。水の中では頼りなさそうな薄い蓮根も、炒めるとしゃきっと確かな存在感 […]
越冬に飛来した白鳥たちが、静かな湖面に浮かんで眠っている。白く美しい翼の中に、首をそっといれ、肢体を丸くして浮かぶその姿は、まるで花のごとく、匂うがごとく優雅である。真冬の白と青のコントラストが美しく鮮やか。(稲田恵子)