草田男には鳥を詠んだ句が多く残っている。草田男の母が外国人宣教師から貰った、鳥類図譜が身近にあったからかもしれない。「水に置く」ということによって、白鳥は鳥としての白鳥を超えた。水に泛ぶ優雅な巨花という一つの意匠になった […]
旅先で古木を見つけると、幹に手をあてて挨拶をする。根をおろした所に何百年も生きている木はとにかくすごいと思う。自然環境、人による環境の変化を受容しながら生き抜いている。切株となっても、木霊の座になり、遊び場になると思うと […]
四五人で談笑しているのだろう。そこへ外から来て、いきなり美人の隣へ割り込もうとする。炬燵の中で手でも握ろうという魂胆か。図々しいがなんとなく憎めない。このごろは、若い男女の幾人かが一つ炬燵で語り合うことも滅多にない。古き […]
浅間山の周りに高い山はない。少し離れたところに四阿山はあるが、浅間はぽつりとそびえる。そういうと家庭で孤立する父親になってしまうが、掲句は違う。堂々とした立ち姿を詠んでいる。その浅間が「俺のように胸を張れよ!」と励ます。 […]
前書きに一月十七日とある。寒のなゐとは、言うまでもなく、平成七年の阪神・淡路大震災のことである。「たたきつぶして」という言葉で、その直下型地震の激しい揺れのありようがうかがえる。杜甫は「国破れて山河あり」と言ったが、この […]