古志会員による一句鑑賞

雲間からいく筋もの日が差している。それが矢のようだという。冬の日矢は、「はなやぎ」というよりも、蕭条とした印象をもつものだが、このときの日矢は降臨を思わせるような華やかなものだったのだろう。鴨もその降臨の日矢を讃えるかの […]

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§3366 · 12月 16, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


葉を落とし枯れ果てた蓮の姿を、蓮の骨と表現したところに、俳人の妙がある。蓮は四季を通じて人々が気に留めるものであるが、残骸をさらした冬の蓮は蕭条として、見ている方も立ち尽くしてしまう。今しも汽車が着いた音が風にのって聞こ […]

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§3364 · 12月 15, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


「黒木」は皮付きの薪のこと。家の手伝いで子どもが声を出して数えながら、黒木を母屋のわきにでも積んでいる景だろう。庭には今を盛りと枇杷の白い小花が群れ咲いている。句を読むと草深い山里、たとえば歌舞伎の代表作「菅原伝授手習鑑 […]

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§3362 · 12月 14, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


みそさゞい(三十三才、鷦鷯)は冬、チョッ、チョッ、と細やかな動作で垣根のもとや植木の陰などを行きかう。人里に近く、うっかりすると家の中まで入って事もある。色も形も松ぼっくりに嘴をつけたようで、小さく愛らしい。真っ白い百葉 […]

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§3360 · 12月 13, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


お正月の遊びでもお馴染みの百人一首の、あの小倉山からの風が、どことなく湯豆腐の湯気を揺らしている。 冬の京のからだの温まるお采といえば、まずは湯豆腐。平安期の歌の山から吹きくる風との取り合わせが、ハイブローにして、かつ温 […]

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§3358 · 12月 12, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·