古志会員による一句鑑賞

田椊えが済んだばかりの田んぼだろう。苗はまだ水に浮くようで心許ない。きちんと根付くだろうか、空梅雨にならないだろうか、など心配は尽きない。「自転車で見にくる」の措辞に農家の人のそんな気持ちがにじむ。近くの雑木林では栗の花 […]

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§1813 · 6月 15, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


鳳凰堂は西方浄土の姿をこの世に再現したといわれる宇治の平等院。時の関白藤原頼通によって建立された。浄土式庭園の阿字池の中島にあり、建物が水に浮かんでいるように見える。今、鳳凰堂の映っている池の水面を一匹の水馬が渡っていく […]

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§1811 · 6月 14, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


みづすましとアメンボは俳句の上で混同されやすいが、みづすましは小型の甲虫。水の上に落ちてきた虫などを捕食するため、すばやく旋回しながら水面を動き回る。先を争うように、小川を流れてゆく笹舟とみづすまし。その背後にある、豊か […]

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§1809 · 6月 13, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


梅雨間の日差しを受けて梅の実は確かに育ってゆくのである。この句は、まずもって、簡潔な描線が俳句のいのちであることを我々に示す。ものの奥にこころをめぐらすということは、この句のように、清潔なデッサンの積み重ねからしか生まれ […]

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§1807 · 6月 12, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


みなづきとは、陰暦では六月、今の七月頃にあたる。暑さのため水が涸れることから『水無月』とされる。掲句は、外出から戻った作者が、夕食の準備をしている台所に入ったところであろうか。台所に漂う酢の香に涼しさを感じほっと一息をつ […]

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§1805 · 6月 11, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·