炎暑は、夏をつかさどる神、天帝のしわざと中国では考えられていた。昼のじりじりと照りつける激しい日差しには、確かに、天の「気」のようなものを感じる。ふくべ(瓢箪)は夕顔の一変種。巻きひげを絡みつかせながら伸び、日差しが衰え […]
日盛りの厳しい暑さも和らいで、日没が近づくと、川には涼しい風が流れ始める。そろそろ、川祭の始まる時刻、篝火が舟に一つ一つ入れられていく。祭を待つ、静かな高揚感が伝わる。漆黒の川面を、赤々とした火が間もなく照らし出す。(稲 […]
能舞台は古来、屋外にある。この句の舞台も、能楽堂のように建物の中に造られる舞台ではない。まして、井戸という日常生活で使われるものが側にある能舞台である。いかにも涼しげである。(関根千方)
白雨は夕立のこと。大粒の雨が白く見えるから白雨なのだろう。句の「こども」、木から木へ雨を避けながら家に帰るつもりなのか。家にたどり着くころにはびしょ濡れになってしまいそうだが、雨が上がるのをのんびり待つこともできない。木 […]
軒に吊ったり、縁に置いて夏の夜を楽しむ走馬灯。外枠の薄紙に映し出される影絵がゆっくり回る仕掛けである。中心に立てた蝋燭の灯が風などで揺らぐと、影絵が濃くなったり薄くなったり、くるくる早く回りだしたりする。決して追いつくこ […]