古志会員による一句鑑賞

「あやめうら」という占いがある。端午の節句に菖蒲を結び、蜘蛛が糸を張れば願いは叶う。この「あやめ」はショウブの古称で、山野で紫の優美な花を咲かせる花あやめは別もの。だが花あやめに特徴的な「綾目」模様は、虫たちに蜜のありか […]

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§1893 · 6月 20, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


初夏の料亭、池の水音が涼しい。かきつばたの紫も見事なのであろう。尾形光琳の「燕子花図屏風」を思い浮かべる。ただ、作者の目は、座敷の柱に向けられている。釘隠までもが、かきつばたではないか。初夏を愛で、客人をもてなそうという […]

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§1891 · 6月 19, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


 「てにをは」の使い方の見本のような一句。飴煮(甘露煮)は保存食の一つ。鮴(ごり)とは、沙魚(はぜ)に似て、細身な体の割りに鰭が大きい。この句は、鮴は味だけでなく姿を堪能させる魚だというのである。鮴の命の形にも思えてくる […]

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§1888 · 6月 18, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


とよもすは、漢字をあてると【響もす】。鳴りひびかせての意味である。さかしほ【逆潮】は、地形や風力などが原因で、逆方向に流れる潮流のこと。ふつうに流れる潮はましお【真潮】という。沖膾は、いかにも夏らしい漁ろうに密着した伝統 […]

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§1886 · 6月 17, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


かきつばたは、万葉の昔から日本人に愛でられてきた。花摺りで染めた色は水に遭えばたちまち流れてしまうが、池に群生する花の色は二心ない恋のように濃い紫である。鑿を研いでいるのは、木の固まりを鑿でたたくことから始める鎌倉彫師の […]

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§1882 · 6月 16, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·