かきつばたは、万葉の昔から日本人に愛でられてきた。花摺りで染めた色は水に遭えばたちまち流れてしまうが、池に群生する花の色は二心ない恋のように濃い紫である。鑿を研いでいるのは、木の固まりを鑿でたたくことから始める鎌倉彫師のような工芸家だろうか。(近藤英子)
かきつばたは、万葉の昔から日本人に愛でられてきた。花摺りで染めた色は水に遭えばたちまち流れてしまうが、池に群生する花の色は二心ない恋のように濃い紫である。鑿を研いでいるのは、木の固まりを鑿でたたくことから始める鎌倉彫師のような工芸家だろうか。(近藤英子)