古志会員による一句鑑賞

「淡海」は近江。つまり琵琶湖のこと。「雪間」は春になって雪が解けたところ。雪と雪の合間。淡海を雪間ととらえるスケールの大きさがこの句の魅力。俯瞰の構図。作者はどこに立って琵琶湖を見下ろしているのだろう。雪舟は「天橋立図」を実際には立ち得ない視点から描いたという。そんなことを思い起こす。 (村松二本)

§940 · 3月 6, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

Comments are closed.