古志会員による一句鑑賞

陽炎は、光の上規則な屈折により、ものが揺らいで見える現象。目の前にすると、上思議な非現実の空間に誘われるかのようだ。住まいを移るとき、いったん分解して新たに組み直す暮らしの輪郭は、何処かとりとめがない。ふたたび明確な形をとるまで、しばらく時日を要するものである。(砂沢泉)

§938 · 3月 5, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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