古志会員による一句鑑賞

眼の前に横たわる亡骸。 まぎれもなく、その人は亡くなってしまった。しかし、その人をこの世から奪い去ってしまった「死」そのものには、実体がない。ゆえに昔の人々は死神などの姿を与えることで、 それを理解しようとしてきたのだろう。 「菊根分」は、菊の根から生える新芽を分けて移し椊えること。その人は亡くなってしまったが、 人の命もまた根分のように受け継がれてゆく。(大谷弘至)

§942 · 3月 7, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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