古志会員による一句鑑賞

乾いた冬から、一転して春の大地はたっぷりとした水気に覆われる。もともと水とは他を濡らすもので、それ自体濡れることはない。その濡れるはずのない水さえ、春には濡れていると感じた。 (丹野麻衣子)

§936 · 3月 4, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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