古志会員による一句鑑賞

早春、下をむいた紅紫色の小さな花を一つ咲かせる片栗。八年ほどかけて土壌の中で鱗茎を成長させ、二枚の葉を出すと花が咲く。山野が緑の葉で覆われる前の、まだ蕭条たる風景が残る時期に開花、五月ごろには葉も枯れて翌春まで地面の中で休眠する。山に抱かれ、ひっそり控えめに咲く片栗が山の静かさを際だたせ、落ちつかせている。(松井潤)
§697 · 2月 9, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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