「裏白」は新年の飾り物に欠かせない歯朶のこと。本来「裏白」は新年の季語だが、掲句はその「裏白」を取りに山中に入るというから、新年の準備、つまり暮れのことを詠んでいる。しんと静まった山中に歯朶を刈るハサミの音が響く。「心正して、新年を迎えよ」そんな言葉が聞こえてきそうな一句である。(大塚哲也)
「裏白」は新年の飾り物に欠かせない歯朶のこと。本来「裏白」は新年の季語だが、掲句はその「裏白」を取りに山中に入るというから、新年の準備、つまり暮れのことを詠んでいる。しんと静まった山中に歯朶を刈るハサミの音が響く。「心正して、新年を迎えよ」そんな言葉が聞こえてきそうな一句である。(大塚哲也)