古志会員による一句鑑賞

鋸粉(おがこ)は、鋸で材木を切って出る細かい木の粉。エビやカニの輸送にも使われている。鋸粉に埋めて梱包すると、寒さに弱い伊勢海老でも二、三日は生き続ける。歳末、鋸粉の箱に恐る恐る手を入れて、お節料理用に届いた高価なエビを探る。新年を迎える準備には、普段味わえない特別なものがある。(松井潤)

§3392 · 12月 29, 2010 · 飴山實の一句 · · [Print]

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