この「憂き人」は夫であろう。憂鬱な顔をしている夫を散歩に誘うが、言葉少ないまますぐベンチに腰かけて考え事を始めた。その肩に木の実がぽたりと落ちて跳ねた。木の実のたてた小さな音が明るい兆しのように感じる。(山内あかり) 出典:『桜濃く』
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