虫籠の中の鈴虫だろうか、窓の外の草むらにいる蟋蟀だろうか。部屋で横になると、まるで枕元にいるかのように虫の声が聴こえてくる。りんと鳴き、一呼吸おき、またりんと鳴く。次も鳴くだろうか、ああ鳴いたと思いつつ、聴いているうちに眠りに落ちてしまった。(藤原智子)
出典:『流寓抄』
虫籠の中の鈴虫だろうか、窓の外の草むらにいる蟋蟀だろうか。部屋で横になると、まるで枕元にいるかのように虫の声が聴こえてくる。りんと鳴き、一呼吸おき、またりんと鳴く。次も鳴くだろうか、ああ鳴いたと思いつつ、聴いているうちに眠りに落ちてしまった。(藤原智子)
出典:『流寓抄』