古志会員による一句鑑賞

それまで街なかを走ってきた列車は、鉄橋に来ると俄かに明るくのびのびとした音をたてる。鉄と鉄が作りだすリズムをもったこの響きは、意外と遠くからでも聞こえる。夏の河原を散歩していたときであろう、作者はその「はためき」を目と耳に捉えた。人生の屈託からひととき解放されたような眩き時間。(渡辺竜樹)
出典:『雨覆』

§2116 · 6月 24, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

Leave a Reply