麦畑がどこまでもつづくなあ。抜け出たと思ったら、刈り入れ直前の、黄金色にまばゆい、またまた麦畑の中だ。蒸し暑くなってもきたぞ。「もなほ」から、歩いている息の調子やらの即事の体感とともに、こころがさまざまな思いへひらかれてゆく。元禄七年五月、伊賀へ向かう芭蕉を見送って川崎まで来たときの句。(松本邦吉)
出典:『炭俵』
麦畑がどこまでもつづくなあ。抜け出たと思ったら、刈り入れ直前の、黄金色にまばゆい、またまた麦畑の中だ。蒸し暑くなってもきたぞ。「もなほ」から、歩いている息の調子やらの即事の体感とともに、こころがさまざまな思いへひらかれてゆく。元禄七年五月、伊賀へ向かう芭蕉を見送って川崎まで来たときの句。(松本邦吉)
出典:『炭俵』