古志会員による一句鑑賞

葉が落ちて、枝がすきすきになった冬木。大部分の実が落ちてしまったなかで、季節を過ぎても枝にとどまり、なんともいえない濃厚な香りを漂わせる果実を見つけた。蕭条とした冬景色の中で色香を保ちながら、熟しきるまでとどまりつづける確かな存在感。それこそ本物の実りなのかもしれない。香はしさが、強い生命力を伝える。(松井潤)

§207 · 1月 29, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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