古志会員による一句鑑賞

昔は柱の太さがそのままその家の格であった。どの家にも大黒柱、床柱があり、それに支えられた屋根の下で安心して暮らした。ところが、現代の洋風建築には柱がない。ないことはないのだが、みんな壁の中に隠れてしまって、触ってみることもできない。そんな家には、この濤の音は訪れないだろう。入母屋造りのどっしりとした家の、八寸はあろうかという大黒柱。霏々と雪降る日本海の濤が、その中に静かに響く。新潟県出雲崎での一句。(北側松太)

§205 · 1月 28, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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