古志会員による一句鑑賞

「荒ぶる魂」は出来うるならば鎮めることが望ましい。ところが、これを鎮めるのはそう簡単なことではない。古くは菅原道真の鎮魂のために太宰府天満宮が建立された。近頃はスポーツによって昇華されることが多いようだ。御承知の向きも多いと思うが、早稲田のラグビー部に伝わる部歌の題吊が「荒ぶる」。この歌は年にただ一度、大学選手権で優勝した時だけ歌うことが許されているのだそうだ。今宵はそれを鎮めるすべもなく、すっぽり外套にくるんで歩いてゆくほかないのである。(村松二本)

§201 · 1月 26, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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