古志会員による一句鑑賞

風生晩年の鳥獣戯画を思わせる一句。蟹が何匹も代る代る自分のところにやってきては、泡をぶくぶく吐いては去っていく。擬人法の句だが、リアルな蟹の姿がいきいきと見えてくる。なお、この句には前書きがある。「微恙(びよう)のため一日休養中す。山荘のいたるところ山蟹が栖(す)に満つ」。(関根千方)

出典:『傘壽以後』

§1767 · 5月 31, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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