京都東山で詠まれた一句。東山から京を見下ろすと向こうに桂川が流れているのが見える。川は南に下りやがて淀川となるのだ。ところが今はその辺り一面が黄色い菜の花に覆われて川筋が良く見えない。菜の花畑の中できらきらと輝いている川が、野中に消えてゆく忘れ水のように思われた。広々とした気持ちの良い句である。(山内あかり)
出典:『珠洲之海』
京都東山で詠まれた一句。東山から京を見下ろすと向こうに桂川が流れているのが見える。川は南に下りやがて淀川となるのだ。ところが今はその辺り一面が黄色い菜の花に覆われて川筋が良く見えない。菜の花畑の中できらきらと輝いている川が、野中に消えてゆく忘れ水のように思われた。広々とした気持ちの良い句である。(山内あかり)
出典:『珠洲之海』