古志会員による一句鑑賞

眠っている子の髪であろうか、草の上で遊ぶ子の髪であろうか、吹かれるままに風に流れている。それを近くで見守る若き父。輝かしい幸福の瞬間を、五月の到来とともに祝っているような喜びに溢れた句。なにげない風景も五月の光を透すと殊に美しい。(渡辺竜樹)

出典:『海門』

§1717 · 5月 4, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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