古志会員による一句鑑賞

柿若葉の黄緑は、たまらなく瑞々しい。20年前に椊えたわが家の柿も、2階の屋根にかかる高さとなった。大風に若葉は、ゆっさゆっさとそよぎだす。掲句は谷崎潤一郎の『細雪』の舞台「椅松庵」を連想させる。昭和の木造住宅であろう。人が歩くだけでもこころもとないのに、まして大風ともなれば庭木のように二階も揺れる。(稲田恵子)

§1591 · 5月 8, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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