柿若葉の黄緑は、たまらなく瑞々しい。20年前に椊えたわが家の柿も、2階の屋根にかかる高さとなった。大風に若葉は、ゆっさゆっさとそよぎだす。掲句は谷崎潤一郎の『細雪』の舞台「椅松庵」を連想させる。昭和の木造住宅であろう。人が歩くだけでもこころもとないのに、まして大風ともなれば庭木のように二階も揺れる。(稲田恵子)
柿若葉の黄緑は、たまらなく瑞々しい。20年前に椊えたわが家の柿も、2階の屋根にかかる高さとなった。大風に若葉は、ゆっさゆっさとそよぎだす。掲句は谷崎潤一郎の『細雪』の舞台「椅松庵」を連想させる。昭和の木造住宅であろう。人が歩くだけでもこころもとないのに、まして大風ともなれば庭木のように二階も揺れる。(稲田恵子)