古志会員による一句鑑賞

楊貴妃桜は、大輪にして優雅な八重桜である。風折れの小枝からは幾本もの花茎が伸び、花弁は地に落ちてなお盛りの瑞々しさを湛えていることだろう。この句、ただ花の姿を描いたように思えるが、安史の乱において匂い立つ美しさを誇ったまま縊死した楊貴妃の妖艶な姿が重なってくる。あるいは楊貴妃の髪からすべり落ちたきらびやかな瓔珞とも。(萬燈ゆき)

出典:『杉田久女句集』

§1464 · 4月 14, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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