古志会員による一句鑑賞

ぱらぱらと降って来た雨が止んだかと思うと、たちまち一面の濃い霞となってしまった。感動のつぶやきががそのまま一句になった。この直截さが、読み手の心を摑む。声に出して読むと、歯切れがよくて気持ちがよい。山の辺の道の一日を、こんな霞にとり巻かれて終えることを面白がるところが、細見綾子らしい。(近藤英子)

出典:『伎藝天』

§1448 · 4月 7, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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