古志会員による一句鑑賞

 掲句は『猿蓑』の「夏の月の巻」に見られる次の付け合いを踏まえている。 さまざまに品変はりたる恋をして 凡兆 / 浮き世の果は皆小町なり 芭蕉 その上で「恋の果」はつまるところ子猫だというのだ。当の子猫はまだ何も分からずにきょとんとしている。しかしやがては恋する猫となり…。まさに終わりは始まりだ。人の世も猫の世も「あはれ」の一語に尽きる。(村松二本)

§1112 · 4月 6, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

Comments are closed.