古志会員による一句鑑賞

「けふまでの日はけふ捨てて」といかないのが人間である。過去の栄光にすがる者、いつまで失敗を引きずってうじうじしている者。反省や教訓は必要であるが、やはり前に進まなければならない。名誉や煩わしい人付き合いをぱっと切り捨てる […]

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§3665 · 3月 26, 2012 · 今日の一句(2011年) · 1 comment ·


美しい町というのは単に町並みの事をいうわけではない。それではちょっとあまりに味気ないだろう。この句、江戸でも海辺の魚村でも良いけれど、雛に栄螺とはなんとも嬉しいお土産ではないか。奉るという心がよく出ている俳句だ。言うまで […]

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§3667 · 3月 25, 2012 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


この字余りで読みにくい句に出会った時はなんとも驚いたが、誰もが一度は目にした風景であり、それが頭に浮かび上がると忘れられない句となる。お伽の国に迷い込んだような錯覚をもつのは、針があっちこっちを指した沢山の時計ばかりでな […]

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§3630 · 3月 24, 2012 · 今日の一句(2011年) · 1 comment ·


「大丈夫。大丈夫だよ」という会話が交わされる場面は多々ありますが、そのように言われ、納得出来るかどうかは、会話をしている二人の関係、会話の内容により様々で す。この句の場合、言われた方が信用していないのは、「亀鳴く」とい […]

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§3626 · 3月 23, 2012 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·


昭和28年の春、作者は橋本鶏二とともに雲仙・長崎を旅した。切支丹遺跡を経めぐる途上、若草に包まれて日ざしの中に点在する礎石を目にしたのだ。古人の営みへの慕情。何を成し遂げたか、ではなく、何を成そうとしたか、と振り返る作者 […]

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§3663 · 3月 22, 2012 · 今日の一句(2011年) · (No comments) ·