古志会員による一句鑑賞

下五に置かれた「青山椒」とは、山椒の熟さない青々とした実のことで、花の後の六月頃の実をいう。この季語を、まだ実らぬ恋の喩えとして読むと面白い。(熊瀬川貴晶)

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§1561 · 5月 11, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


鉄線花は、キンプウゲ科の蔓もの。とりわけ格調もあり茶花としても愛でられる。蔓が細い鉄線のようで、しなやかに弧を描きものに巻きつくさまも、なにがし興をそそるものがある。折りしも、雨がこの花にあたる様子を、あそぶなり、と余裕 […]

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§1559 · 5月 10, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


卯月は陰暦で四月、今の五月頃である。卯の花が咲くころであり、この時期、海や川に立つ波をとくに卯波という。掲句は琵琶湖。天気が崩れ風が吹き、湖にも海に立つような波がしらが現れた。『卯月の波がしら』とした事によって、空も湖も […]

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§1558 · 5月 9, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


一ヶ月前、山は萌黄色に満ちあふれていた。そして五月。山は新緑にあふれている。萌黄の山は夜になっても闇とはならず、その明るさを保つ。しかし、新緑の山は夜になれば闇と化す。新緑の山々に囲まれた奈良県宇陀の夜陰は一層深いことで […]

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§1556 · 5月 8, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·


初夏になると日の光は強まり、紫外線の照射も増える。明るく目にしみ入るような光を浴びて花は鮮やかさを増し、海の色や空気の肌触りも変わり、爽快な感じがする。作者はこうした変化を「初夏のむらさき」ととらえ「むらさき透ける」と表 […]

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§1553 · 5月 7, 2010 · 飴山實の一句 · (No comments) ·