山に夕風が吹いて、清らかな香りを運んできた。見上げれば、ひときわ高く朴の木が一樹。枝先に白々と九弁の大きな花を咲かせている。あっという間に萎え果てるという朴の花。一瞬の気高い姿をとらえた。朴の花が散ると、山は万緑の季節を […]
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