古志会員による一句鑑賞

「春風」は「春風駘蕩」の言葉があるように、のどかに柔らかに吹く風。句は、大空を吹く春風のようであれ、というが、何に、誰に対して言っているのかは短い俳句ゆえ明示されない。前書もない。この春に学校を卒業した若者か、はたまた大上況で仕事を失い失意のどん底にある人か。「気休めかもしれないが、まあ、そう深刻になりなさんな」。読者が各々への助言と受け取ればよい。(藤英樹)

§981 · 3月 23, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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