古志会員による一句鑑賞

今日は立春。『万葉集』に大伴家持の次の歌がある。「新しき年の始めの初春のけふ降る雪のいや重(し)け吉言(よごと)」今日降る雪のようによいことが重なってほしいものだ、という一首。この歌の詠まれた、天平宝字三年(759年)の正月一日は、ちょうど今の立春にあたる。新年に降る雪は、豊作の予兆とされてきた。雪国にはこの頃も毎日雪が降り続くが、立春に降りしきる雪には、特別な思いがある。(丹野麻衣子)

§687 · 2月 4, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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