古志会員による一句鑑賞

もしかしたらこの檻に本来いるべき羆(ひぐま)は殺されたのかもしれない。逃げ出したとも考えられる。あるいはこの檻は主である羆の帰りを待っているのかもしれない。置かれた場所も状況も何の説明もない空っぽの檻。読み手に様々なことを連想させる。氷っている檻の存在は、実際の寒さ以上のものを人の生理に訴える。大胆にして繊細。(岩井善子)

§683 · 2月 2, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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