小津監督の「東京物語」に原節子(次男の嫁役)が尾道から出てきた義母に、お小遣いをあげるシーンがあります。「差上げる」、「いただく」、言うまでもない事ですが、物ではなく気持ちが大切、わかってはいるけど、どうしてなかなか、気持ちを伝えるのは難しい。
この句は妻に、お年玉という優しさを「差上げる」のだ、少し照れながら、ほい、と手渡す自分の様子を想像しているに違いない、そういった時の顔は、きっと優しい。(西村麒麟)
出典:『花びら柚子』
小津監督の「東京物語」に原節子(次男の嫁役)が尾道から出てきた義母に、お小遣いをあげるシーンがあります。「差上げる」、「いただく」、言うまでもない事ですが、物ではなく気持ちが大切、わかってはいるけど、どうしてなかなか、気持ちを伝えるのは難しい。
この句は妻に、お年玉という優しさを「差上げる」のだ、少し照れながら、ほい、と手渡す自分の様子を想像しているに違いない、そういった時の顔は、きっと優しい。(西村麒麟)
出典:『花びら柚子』