家から出るとあたりはすでに暗く、目の前には平らな山の影が見えている。日めくりの一日分であろうか。紙をひとつ燃やしながら、その炎を見つめる作者の伏した顔には無事に一年を過ごせた安らかさがある。(山内あかり) 出典:『麓の人』
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