ごくりと飲み干した水が胃に降りてゆく時に「寒さ」を感じたという。この寒さは肉体的というより多分に心情的な寒さだろう。混じりけのない「そのまま」の水とは、作者のまだ知らない新しい何か。少し怖くもあるが若さゆえに勢いよく飲み込んでみた。世の中の価値観が激変した戦後間もないころの句。(藤英樹)
ごくりと飲み干した水が胃に降りてゆく時に「寒さ」を感じたという。この寒さは肉体的というより多分に心情的な寒さだろう。混じりけのない「そのまま」の水とは、作者のまだ知らない新しい何か。少し怖くもあるが若さゆえに勢いよく飲み込んでみた。世の中の価値観が激変した戦後間もないころの句。(藤英樹)