古志会員による一句鑑賞

除夜の鐘とは、百八つあるという煩悩を、寺の鐘を百八回つくことにより消すという十二月三十一日大晦日の夜の行事。この句が詠まれた年は、新潟で大きな地震があり、また台風による水害などもあって、正に天地が荒ぶるというべき一年であった。天地に響き渡る除夜の鐘の音が、去り行く年を浄化し、新たな年への希望をもたらしている。(藤英樹)

§3331 · 12月 30, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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