冬になると藪柑子のつぶらな実は赤く熟し、光沢のある緑の葉との対比が美しい。古くから人々に愛され、正月の蓬莱などにも用いられてきた。句の藪柑子は、風呂場のあたりに飾られていたのであろうか。白くたちこめる湯気の中に、一年を振り返る落ち着いたひとときがある。(砂沢泉)
冬になると藪柑子のつぶらな実は赤く熟し、光沢のある緑の葉との対比が美しい。古くから人々に愛され、正月の蓬莱などにも用いられてきた。句の藪柑子は、風呂場のあたりに飾られていたのであろうか。白くたちこめる湯気の中に、一年を振り返る落ち着いたひとときがある。(砂沢泉)