古志会員による一句鑑賞

冬の太陽が「中空で黄昏れてゐる」という。普通は黄昏れるのは太陽が西に傾いた時だから、一見矛盾した表現。しかし冬の日差しの弱々しさを思えば首肯できる。しかも前書に「二十世紀、さらば」とあり、作者が西暦2000年の暮れに詠んだことが分かる。すなわち「黄昏」は一日の終わりというより、一つの時代の終わりを象徴している。(藤英樹)

§3317 · 12月 23, 2009 · 長谷川櫂の一句 · · [Print]

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