山間の高き梢に白い九弁の花びらをひらく朴は、天上の花と称される。また散華という言葉は、その花がただ散るというだけでなく、消滅により昇華していく姿を暗示している。病床から見上げる朴の花を、己の命と重ね合わせた茅舎。その命が尽きたのちの魂の行方は誰にも、そして己自身にもわからぬと言うのである。(萬燈ゆき)
出典:『定本川端茅舎句集』
山間の高き梢に白い九弁の花びらをひらく朴は、天上の花と称される。また散華という言葉は、その花がただ散るというだけでなく、消滅により昇華していく姿を暗示している。病床から見上げる朴の花を、己の命と重ね合わせた茅舎。その命が尽きたのちの魂の行方は誰にも、そして己自身にもわからぬと言うのである。(萬燈ゆき)
出典:『定本川端茅舎句集』