古志会員による一句鑑賞

いつまでも乾ききらない髪の芯のように、心身を通底する寂しさ。黒髪がながく豊かであるほど、その寂しさの淵は深い。そんな身ほとりに真っ赤な罌粟が花ひらく。それはまるで寂しさにうちしづもる黒髪がやがてうねりをなし、その髪の先から生まれでたように鮮やかな色である。艶にして絢爛たる寂しさ。(萬燈ゆき)

出典:『紅絲』

§1744 · 5月 18, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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