中学校教師を経て東京文理科大学に入学した三十代前半の作。若芝に腰を下ろし、傍らにノートを置けば風がぺージをめくっていく。若芝なので大学の講義が始まってまもなくの頃だ。ノートの半分はまだ白紙だろう。春光を浴び、ひるがえる白いページがまぶしい。「馬酔木」発行所に勤めながらの大学生活であった。(木下洋子)
出典:『寒雷』
中学校教師を経て東京文理科大学に入学した三十代前半の作。若芝に腰を下ろし、傍らにノートを置けば風がぺージをめくっていく。若芝なので大学の講義が始まってまもなくの頃だ。ノートの半分はまだ白紙だろう。春光を浴び、ひるがえる白いページがまぶしい。「馬酔木」発行所に勤めながらの大学生活であった。(木下洋子)
出典:『寒雷』