古志会員による一句鑑賞

自らの生の限りを常に意識してきた作者のためいきのような一句。間断なくつづく落花の姿を目にして、生命の横溢と同時に無数の死を感じとったのである。花びらのように儚く短い命。それらが容赦なく降りつづけている。野見山朱鳥は五十二歳で亡くなっている。(渡辺竜樹)

出典:『荊冠』

§1470 · 4月 17, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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