古志会員による一句鑑賞

芭蕉45歳のころ、伊賀上野を訪れ、かつて仕えた藤堂家の庭での一句。満開の桜を愛でながら、亡き主人を想い出している。時間を超え、私たちそれぞれの人生とも響きあう句である。喜びも悲しみもすべて包み込んで、桜は日本人の心の中に棲んでいる。(稲田恵子)

出典:『笈の小文』

§1433 · 4月 1, 2011 · 今日の一句(2011年) · · [Print]

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